ユニクロPhoto:PIXTA

時価総額ランキングでトップ10入りし、日経平均を左右する巨大企業となったユニクロ。世界のアパレル製造小売業でも第3位に成長した同社の成功の秘訣は、元執行役員である筆者によれば、ユニークな戦略と仕組み化にあるという。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というパーパスを軸に、「計画1割、実行9割」で驚異的なスピード感を生み出す経営手法を読み解く。※本稿は、株式会社UNLOCK POTENTIAL/リード・ザ・ジブン合同会社CEOの宇佐美潤祐『ユニクロの戦略』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

日経平均の値動きの1割以上を
左右する「唯一の日本企業」

 ユニクロは成熟市場と言われる日本においても飛躍的な成長を続けています。時価総額ランキングでトップ10に入るだけでなく、その高い成長性と利益率の維持によって、日経平均の値動きの1割以上を左右する「唯一の日本企業」となっています。

 さらに世界のアパレル製造小売業においても「ZARA」などを展開するインディテックス、「H&M」を手掛けるヘネス&マウリッツに次いで売上規模で第3位にまで成長し、グローバル企業として確固たる地位を築いています。

 では、なぜユニクロはこれほどまでの成功を収めることができたのでしょうか。

 その答えは、戦略のユニークさと仕組み化にあります。本記事ではユニクロの戦略のユニークさについてお話しします。

 ユニクロは、個別戦略を有機的に連関させながら、アマゾンに匹敵するような自己強化ループを回しているのです。

 これこそがユニクロの競争優位性の根源です。次ページの図表にユニクロの戦略の特長をまとめています。