同書より転載 拡大画像表示
ユニクロの戦略ストーリーの中心にあるのが「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というパーパス(ミッション・ステートメント)です。
これは、単に服を売るだけではなく、服を通じて人々の暮らしをより豊かにし、最終的には世界中の人々に愛されるグローバルブランドになることを意味しています。
高品質でありながら手頃な価格のアパレル商品を提供するというビジネスモデルの核心を表しています。
単なるキャッチフレーズではなく
魂が込められた存在意義の表明
このパーパスには、質的な面と量的な面の両方が含まれています。質的な面は、本当に価値のある服を提供することで人々の生活を豊かにすること。量的な面は、世界中の誰もが手に入れられる規模で展開することです。
柳井さん(編集部注/社長兼会長の柳井正氏)がこのパーパスを掲げたのは約30年前と言われています。VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)時代という概念すら一般的ではなかった時代に、すでに明確なパーパスを持ち、それに基づいて事業を展開していたことは特筆に値します。
変化の激しい時代だからこそ、変わらないものの重要性が増しています。パーパス(存在意義)もその1つです。パーパスは企業の北極星のような存在で、どんな状況でも目指すべき方向を示す羅針盤となります。
パーパス経営は単なる経営スタイルではありません。企業の持続的な成長と社会への貢献を可能にする基本理念です。従業員のモチベーション向上から顧客ロイヤルティの確立、そして企業の持続可能な成長まで、多くのメリットをもたらします。そして、ユニクロのような成功企業に共通する特徴でもあります。







