世の中からタバコを吸える場所が減り、喫煙所の前で大行列を見る機会が増えた Photo:JIJI
「タバコ税を払っているのに差別だ!」――2027年の国際園芸博覧会に向けて「路上喫煙禁止」の全域拡大を検討する横浜市で、愛煙家の悲鳴が聞こえてきます。しかし、実はこの施策は“吸わない人”にもデメリットがあるかもしれません。万博を機に禁煙化した大阪市でも大問題となった「喫煙所不足」。理想と現実がぶつかる、分煙社会の実態を解き明かします。(ノンフィクションライター 窪田順生)
大阪みたいやん!
横浜市で噴出する問題
「年を追うごとに喫煙できる場所が減っているんだぞ! タバコ税を納めているのにこんなに冷遇されるのはもはや差別だろ!」
そんな喫煙者の悲鳴が聞こえてきそうなのが、神奈川県横浜市の「路上喫煙禁止」である。
横浜市では「みなとみらい21」地区や横浜駅周辺、関内地区などの8地区を「喫煙禁止地区」に指定しており、25年4月からは市内全ての都市公園も禁煙化した。そこに加えて2027年3月に開幕する「国際園芸博覧会」(GREEN×EXPO 2027)に向けて、市内全域での「路上喫煙禁止」を検討しているのだが、そこで問題となっているのが「喫煙所」だ。
路上喫煙を禁止とした場合、喫煙者が駆け込む喫煙所がそれほど多くないので結局、路地裏でコソコソ吸ったり開き直って周囲を威嚇したりしながらスパスパやるしかないのではないか、というのである。
そう聞くと、関西の人は「大阪みたいやん」と思うだろう。大阪市でも昨年開催された「大阪・関西万博」に合わせて、25年1月から路上喫煙禁止を市全域に拡大した際、「喫煙所」が問題になった。







