――SBSグループのビジネスモデルの特性上、一定程度やむを得ない面があるわけですね。
鎌田 前期は営業開発の拡大と赤字削減の両輪に注力してきましたが、改善にはもう少し時間がかかります。仮に赤字をもっと縮小できていたら、営業利益はさらに積み上がったはずです。M&Aによるのれんも背負っているので、のれん償却と赤字額を合わせた30数億円が営業利益を押し下げる要因になっています。
2025年12月期は過去最高の売上高、純利益を達成 画像:SBSホールディングス資料拡大画像表示
2030年度に連結売上高7000億円
赤字ゼロに向け事前審査を厳格化
――そうしたなかで、今期から新たな中期経営計画がスタートしました。30年度までの5年間で連結売上高を7000億円まで拡大するとともに、25年12月期実績で2.6%だった物流事業の営業利益率を4.5%まで高めることが最重要テーマです。
鎌田 5年間あれば4.5%まで引き上げることは十分可能です。現時点で3.5%程度までの道筋は見えているので、これにグループ全体の頑張りで1%分を上乗すれば達成できます。そのためには、倉庫の空き坪を埋めていく取り組みに引き続き力を入れるとともに、赤字を早期にゼロにしていく必要があります。
そもそも赤字は受注した仕事の料率が合っていないために起こります。それを改善するには、お客様と交渉して値上げしてもらうか、それがダメならこちらから解約するしかありません。しかし、契約期間が決まっていて、やめたくてもすぐにやめられない仕事があるのが頭の痛いところです。
そうした事態を回避するため、今後は新規案件の事前審査を厳格化していきます。営業マンは仕事を獲るためにどうしても条件を緩めてしまいがちですが、例えば、途中で解約できる契約しか認めないなど赤字事業を発生させないための仕組みをグループ全体でつくっていきます。
2030年度に売上高7000億円を目指す 画像:SBSホールディングス資料拡大画像表示
赤字事業所の削減に注力する 画像:SBSホールディングス資料拡大画像表示
――営業利益率4.5%を目指すのはあくまでオーガニックの既存物流事業が対象であり、今後想定されるM&Aの利益分は含まないということですね。
鎌田 そうです。将来的にグループに加わる会社の利益率が1%台である可能性があるので、そこは別枠で考えていきます。もちろん、こうした会社もいずれは利益率を高めていきますが、どうしてもタイムラグが生じます。まずは既存のグループ会社の利益率を高めていくというイメージです。







