M&Aを成功させる秘訣とは?
ブリヂストン物流の社長にも…
――これまでのM&Aの成功事例を見て、メーカー各社もSBSであれば安心して任せられる流れができているように思います。M&Aを成功させる秘訣とは何でしょうか。
鎌田 M&Aのやり方が他社とは違います。他の大手物流会社の場合、規模の大きな事業会社が小さな会社を呑み込むような事例が少なくありません。そうすると、買われた側は委縮してしまい、ぶら下がるだけで満足がいくシナジーが生まれない結果になりがちです。
これに対し、SBSグループのM&Aは事業を行っていないHD会社の下に事業会社が並列的にぶら下がるので、会社の上下関係がなく、みんなが仲間として事業を行います。人事もどんどん混ぜて活発に人材交流を行うことで、社員のやる気を引き出していきます。
ブリヂストン物流の社長にもさっそくHDのボードメンバーに入ってもらいました。一緒に会議に出ながら議論を重ねていくことで、ともに経営を担う集団になっていることが大きいと思います。
――最初からそうしたことを考えていたのですか。
鎌田 M&Aでいちばん大事なのは人の心です。どうしたらやる気を出してもらえるか、良いマネジメントになるかを徹底的に考えてきました。その結果、HD会社の下に各社をぶら下げる形がベストだという結論に至りました。
HD体制をやめて大きな事業会社がM&Aをやっていくということも以前に考えましたが、それだと対等にモノが言えない状態になります。今のグループの形態はすべての事業会社が横並びの兄弟のような感じで、良い風通しになっています。
HD会社との縦関係はあるものの、HD会社は事業を行わず、経理や財務などのコーポレート業務に徹し、各社をつなぐ潤滑油としての役割を担っています。仲間をどんどん呼び込んで業界再編を進めていく器としては非常に良い形だと自負しています。







