校歌の一節に込められた
酒田東高校が目指す人間像
山形県の日本海沿岸地域にある庄内平野には、鶴岡市と酒田市が二大都市として並立している。江戸時代には酒井家庄内藩14万石が領し、鶴岡には本城が置かれ酒田にはその支城・亀ヶ崎城があった。その城址の本丸跡と二の丸跡に酒田東高校の校地がある。
酒田は江戸時代中期から北前船の寄港地で、海上交通の要所として商売が繁盛してきた。
1920年に県立酒田中学校が設立され、戦後の学制改革の過程で県立酒田第一高校(男子校)が発足、50年には男女共学の新制酒田高校となった。52年に酒田東高校と改称された。
教育目標として「知・情・意・力」を掲げる。「力(りき)」が加わっているところに特徴がある。高い知性と豊かな情、一徹な意思と世を生き抜く力――と解説されている。
校歌の一節には「愛あり仁ある人とならん」がある。これに、酒田東高校が目指す人間像のすべてが凝縮されている、という。
「酒東(さかとう)」が略称だ。1学年は5学級で、このうち2学級が2018年度から「探究科」に改組された。答えを見いだす課程に主体的に関わって論理的思考力を高めよう、というのが「探究」だ。
文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定され、「SAKATO新世紀」を合言葉に、「リベラルアーツ」「データサイエンス」「ベーシックサイエンス」「理数サイエンス」といった酒東独自に開設した科目を中心として、企業や自治体、大学などとの連携による授業や課題研究を進めている。
部活動では、山岳、弓道、ボート、陸上部などが、山形県の代表としてインターハイに出場している。全国高校英語スピーチコンテスト、科学の甲子園全国大会に出場するなど全国レベルで活躍している生徒もいる。
25年春(25年4月入学)の大学入試では、東北大5人、北海道大、大阪大、筑波大各1人など66%の卒業生が国公立大の合格を勝ち取った。
地元に比較的近い山形大には19人、秋田大に10人、新潟大に13人が、合格している。私立大には、早稲田大、慶応大に各2人が合格した。







