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日々の忙しさに追われていると、しっかり考えることなく「まあ、いいや」と流れ作業のように目の前の業務をこなしてしまいがちだ。情報を集めて資料をまとめるだけなら、今や生成AIで十分。そんな時代に人間が本当に身につけるべき「思考力」とは何か、戦略コンサルタントが解説する。※本稿は、戦略コンサルタントの望月安迪『コンサルタント3年目までの必修ビジネススキル キャリアを踏破するためのサバイバルマップ』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。
コンサルタントの果たすべき役目は
差別化された新情報を作り出すこと
ある戦略案件で、コンサルタントランク(編集部注/戦略コンサル業界では、アナリスト→コンサルタント→シニアコンサルタントの順で昇格する)の秋山さんは競合企業の調査を行っていた。自分なりに企業をよく調べ、「この企業は○○の技術に強みがあり、近年ではそれを活かした新たなビジネスモデルを実現しています」と報告してくれた。
しかし、この情報はクライアントもニュースリリースや関連記事を見ればわかることであって、それをそのまま伝えても「Web検索を頑張りました」と言っているようなものだ。コンサルタントならではの価値が、そこにはない。
だから、僕は秋山さんに次のように問い返した。
「事実としてはよくわかった。じゃあ、このクライアントにとっての重要な示唆として、何が取り出せるだろうか?」「たとえば、この競合企業の戦い方とどの点でクライアント企業は同質化すべきだろうか?あるいは、どこに差別化の余地があるだろうか?」
コンサルタントとしての提言、それが相手がすでに知っている内容だとしたら、退屈な顔をされるだけだ。







