「速度違反」だけはなぜ避けにくいのか

 このように時間にもお金にも影響する交通違反ですが、違反の種類のうち「一時停止違反」や「横断歩行者等妨害等」「通行区分違反」などについては、日頃から「止まれの標識で確実に止まる」「横断歩行者には道を譲る」「交差点では指定された車線を利用する」などを心がけていれば、反則切符を切られることはほぼなくなります。

止まれの標識「一時停止違反」などは避けられる違反なので、日頃から確実に止まれの標識で止まる、横断歩道者には道を譲るなどを心がけたい Photo:PIXTA

 しかし“意識するだけ”では避けづらい違反もあります。それは「速度違反」です。

 日本の一般道においては、クルマやバイクが法定速度(または指定速度)プラス10~15km/hで流れていることがごくごく日常で、速度違反にならないスピードでは“流れを乱す走行”になりがちです。

 とくに信号待ちの先頭から発進したときなどは、法定速度や指定速度に達した段階で加速を止めるのは、かなり勇気のいる行動でしょう。

 そうやって後続車に気を使いつつ走ったとき、たまたま速度違反取り締まりに遭遇すると、先頭を走る“自分だけ”が検挙されるという損な役回りを演じてしまい、「ここで取り締まりをやっていることを知っていれば、我慢してでも加速しなかったのに」と後悔することになりかねないのです。

警察が「取り締まり情報」を自ら公開している

 では、実際に「取り締まりをやっていることを事前に知ること」は不可能なのでしょうか。

 あまり知られていませんが、実は交通取り締まりの場所や時間については、警視庁や各道府県警がインターネットを通じて情報を公開しています。そして「都道府県名+公開取り締まり」というキーワードで検索すれば、容易にその情報を得ることができるのです。

 たとえば東京都については、「東京 公開取り締まり」などと検索すると「公開交通取締り―警視庁ホームページ」がヒットします。このページでは、毎月「主な取締内容と理由」と題し、「速度違反の取り締まり」「重点取り締まり場所での取り締まり」「横断歩行者妨害違反の取り締まり」などについて、日時・場所が公開されています。

東京都の取締り場所が公開されている、警視庁の「公開交通取締り」ページ(警視庁ページより引用)東京都の取締り場所が公開されている、警視庁の「公開交通取締り」ページ(警視庁ページより引用)