日々の仕事は役割を果たしたかどうかを問われるだけです。その最低限の責任だけは果たしておくということです。

 これは後ろめたさを残さないためでもあります。

 かりに、うまくいかなくてもいいし、多少のミスがあってもいいです。逃げなければそれでいいです。

自分の行動に納得できれば
気まぐれな感情も納得する

 やることだけはきちんとやって、それで区切りをつけてしまえば、後ろめたさは残りません。すぐには結果が出なくてもとりあえず、「やるだけやったんだから」と自分を納得させることができます。

 あとはやり方や技術の問題です。それはそれで勉強すればいいことです。

 でも、やることさえやっていなくて、そのことで後ろめたさを感じると、どうなるでしょうか。

言い訳をします。/(わたしだけノルマがきつい、雑用が多すぎる……)
嫉妬します。/(あっちの部署のほうが楽しそう、上司はえこひいきする、彼はアピールがうまい……)
不安になります。/(わたしには向いてない、こんな組織でいいのか、みんなどうして平気なんだろう……)

 そんな悪感情がどんどん湧き起こってくるのです。これでは、いくら自分では区切りをつけたつもりになったとしても、気持ちはスッキリしません。

『なぜあの人はいつも上機嫌なのか』書影なぜあの人はいつも上機嫌なのか』(和田秀樹、扶桑社)

 やることさえできなかったという不満も自分の中でくすぶり続けていますから、仕事が終わったあとの時間にもネガティブな感情が残ります。お酒を飲んでも、みんなとワイワイおしゃべりしても、楽しくありません。

 これでは翌日もどんよりとしたスタートになり、しかも立ち直るきっかけがなかなかつかめないのです。

 でも、これは、すべて悪感情が意欲や行動力を奪っているだけだと考えてください。

 立ち直るきっかけは自分でつくることができます。ここまでにも説明したように、行動を変えるだけでいいのです。

 感情は気まぐれなのです。行動は自分でコントロールできます。その行動に納得できれば、気まぐれな感情も納得するのです。