まず、あなたの「知り合いリスト」を作ってみましょう。条件は、あなたの仕事をぶりを近くで見ていた人です。社内でも社外でもかまいませんし、歳上でも歳下でもOKです。今の仕事ぶりではなく、10年前でも大丈夫です。ただし、「SNSでつながっているが、会ったことがない」人は打診先に説明できないのでNGです。
こうした「ツテ」を過去の“信頼残高”と呼ぶのは言い過ぎかもしれませんが、これまでの人間関係を振り返ることは、あなたの定年後のキャリアプランを本質から見つめ直す、よい機会になると思います。
「人脈を自分のためだけに利用するには抵抗がある……」という向きもあるかもしれませんが、それは相手が決めることですので、心配しないに限ります。むしろ、そこを心配してアクションを起こさない人にこそ実行してほしいくらいです。
周囲の力を借りる、周囲に頼ることをよしとしないのもよくわかりますが、あなたが誰かのために動いたことのある人なら、そのことを後ろめたく思う必要はありません。
そして、知り合いリストのみなさんに、手紙でもメールでもよいので、近況報告がてら数年後に定年を迎えることをお知らせしましょう。場合によっては旧交を温める機会をもうけ、“休眠”していた人間関係を再び揺り起こすことをおすすめします。それが結果的に、定年後の種まきに転じることも意外と多いのです。
取引先はあなたのスキルと
人間性をよく見ている
シニア転職の最強カードは「天下り」で、その次が「ツテ」ですが、省庁や自治体、銀行、親会社から子会社への「天下り」と「ツテ」の中間にある転職パターンをご存知ですか?
それは、かつての取引先への転職です。銀行から融資先への転籍は昔から多く、IT業界でも様々なパターンが慣例化しています。
人事制度の一環としてクライアントの情報システム部門に管理職として転籍する場合もあれば、退職して自社とクライアントの間にある自社の協力会社(BP)に転職する場合もあります。







