1000円カットで失敗しない方法・その2
「お任せ」は絶対にしない

 また、1000円カットの理美容師に「丸投げのオーダー」をすることも避けるべきです。

 先述のこだわり派とは対照的に、「ただ散髪したいだけ」というお客様の中には、1000円カットでも「お任せでお願いします」と何となくオーダーしている方がいらっしゃるかもしれません。

 しかし、「丸投げのオーダー」は1000円カットの理美容師を困らせることになります。

 その背景には、先述の「効率主義」があります。

 1000円カットは、一人一人の回転率を上げ、客数を増やすことによって売上を伸ばす営業スタイルです。そのため理美容師は、お客様からの「注文を聞き取る時間」に関しても、できるだけ短く済ませたいと考えています。

 にもかかわらず「お任せします」と言われてしまうと、理美容師にはそのお客様の許容範囲を探る手間が生じます。

「耳周りはどうしますか?」
「前髪は?」
「これぐらいの長さでどうですか?」

 このように、お客様に沢山質問して同意を求め、“失敗だと思われない”ラインを探りながら完成させる必要があるからです。

 質問に対しても明確な答えが得られないと、理美容師は短時間のうちに手探りで施術せざるを得ません。結果として、お客様にとっては「思っていた髪型と違う」事態につながりやすくなります。

 1000円カットにおける「お任せ」は、本当の意味での「お任せ」ではありません。一般的な理美容室のように、担当スタッフのセンスと経験に基づいて、お客様に似合うヘアスタイルをじっくり仕上げる業態ではないからです。

 そのため1000円カットを利用する際は、何かしらの具体的なオーダーをしてみてください。「前回のカットから○○カ月経っているので、伸びた分だけ切ってほしい」といった内容でも大丈夫です。

 なお、1000円カットでは指名や予約ができないこともあり、誰が担当するかは運次第。たとえ来店が2回目以降であっても、“常連さん”として過去の施術内容が覚えられているわけではありません。毎回、ゼロからオーダーする必要があります。