モディ首相は、インドのロシアへの依存が、米国との貿易協定交渉延長における主要な争点だと認識している。しかし今、米国がガソリン価格を引き下げたいと考えているため、突然、それほど心配する必要がなくなった。

 一方、モディ首相は、イラン戦争開始2日前にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と和やかな会談を行ったことで、大きな批判を浴びている。モディ首相は、差し迫った攻撃についての話し合いはなかったと主張をしているが、いずれにせよ、その準備と可能性は明らかだった。

 また、インドが主催する多国間海軍演習への参加を終えて帰国途中のイランの軍艦が、米国潜水艦に撃沈され、士官が死亡した事件も話題となっている。インドは、米国からの事前通告なしに攻撃を受け、沈黙を保った翌日、人道支援を申し出た(スリランカがすでに主導していた)。その後、インドとスリランカは、演習に参加していた他の2隻のイラン艦艇に安全な避難場所を提供している。

中国は経済さらに悪化、習近平は米中対談を望む

 中国はトランプ氏のイラン攻撃に憤慨し、外交ルートを通じて米国に直接そのことを伝えている。先日の全人代で2026年の実質経済成長率目標を「4.5~5.0%」と発表し、目標が引き下げられ経済成長に陰りが見える。さらに原油高騰で打撃を被り、厳しい経済環境がさらにマイナスとなるだろう。

 米国の広範かつ軍事的な単独主義に対して、中国は不快感を持っている。中国当局は、何も行動を起こさないと見なされたくないため、イランの船舶が軍事計画に重要な化学物質を積んで中国を出港したこと(阻止されたかどうかに関わらず)や、オマーン沖に停泊している中国の高度な監視船を説明している。