中国の指導者たちは、米国の近視眼的な言動の、長期的な恩恵を自分たちが受けると考えているのでないか。彼らは、米国が中東で軍事資源を消耗するのを見て満足しているだろう。戦争が長引けば長引くほど、米国にとって困難になる。この点では、ロシアにとってのウクライナと非常によく似ている。

 中国は、安定を望み、あらゆる国と建設的な関係を維持するつもりであることを示すために、中東に特使を派遣した。それ以外にも、彼らは中立的な傍観者として振る舞うよう努めるだろう。

 習近平国家主席とトランプ大統領の首脳会談は4月の開催に向けて順調に進んでいる。引き続き安定した二国間関係を維持する意向を表明しており、両政府とも非公式にはその点について楽観的だ。ただし中国当局は、会談前のホワイトハウスからの情報提供が限定されていることに不満を抱いているようだ(彼らは通常、成果物を事前に完全に準備しておくことを好む)。

 フェンタニル(合成麻薬)排除の協力、相互関税および複数の事項でわずかでも成果を得れば、世界的な注目度の高い象徴的な訪問を、「成功」とみなすはずだ。【談】

イアン・ブレマーが教えるイラン戦争の地政学リスク、プーチンや習近平が「予想外の戦略」をとりそうなワケ