バラエティ番組ではあざといキャラを売りにしていたが、美容に関心の高い女性たちが田中みな実に対して抱いているイメージは「努力家」である。自分を磨く研究に余念がないというイメージから、頼りになるお姉さん的な存在となった。

 2024年にオリコンが発表した令和元年から5年までの女性写真集ランキングでは、1st写真集『Sincerely yours...』が期間内売上49万部で1位を獲得。2位〜10位まではアイドルが占める中で、女性からも男性からも人気という独自のポジションを感じさせた。

 Instagramでは200万人のフォロワーがいたが、2025年に愛犬との時間が減ってしまうことなどを理由に閉鎖。ただしThreadsなどでは、「田中みな実様がおすすめしていた○○」といった口コミが頻繁に流れてくることから、アカウントを閉鎖してなお、インフルエンサーとしての影響力があることがわかる。

ファンとの触れ合いを大切にしつつ
自分の進むべき道は明確に

 渡辺直美や紗栄子は、特にSNSでの発信を強みにしている感が強い。渡辺直美が時折行うインスタライブはとても人気があるし、紗栄子の更新も頻繁だ。

 田中みな実はアカウントを消してしまっているが、SNS全盛の現代において、200万フォロワーのアカウントをあっさり捨てて見せることも、一つのブランディングかもしれない。

 共通するのは、これまでの経験で得てきたファン(特に女性ファン)とのつながりを大切にしつつ、自分の進む方向に邁進していることだ。自分自身がブランドと言えるほどキャラクターが確立していながら、ファンと気さくに対話する(あるいは、しそうなイメージがある)点に共通点がある。

 かつてタレントのキャリアは、出演機会の多さによって左右される側面が強かった。しかし現在は、SNSや配信サービスの普及によって状況が変わりつつある。テレビ番組に出演するだけでなく、自身の経験や価値観を軸にコンテンツやビジネスを展開することが可能になったからだ。

 言い換えれば、タレントが「出演者」であるだけでなく、「ブランド」として存在する時代になったとも言える。特に女性タレントたちは、時代の変化に柔軟に対応し、独自のキャリアを描いているように見える。

 彼女たちの第二のキャリアは、芸能界に限らず、個人がどのように自分の価値を作り続けていくのかという現代的な働き方を象徴しているのかもしれない。