ちょうどこの原稿を書き始めた3月18日、日経平均は+2.58%も上昇しました。真剣に投資戦略を考えるのであれば、このように大幅に上昇したタイミングでいったん投資してきた株式を現金に換えるというのがシナリオプランニング的には正しい対応です。
シナリオが不確実な間はこのように相場が乱高下します。下がったときには売らない、上がったときに売る。その方針で、投資資金の一定額ないしはすべてを将来のリスクに備えて現金化しておくというのが投資戦略その1です。
それでおすすめの方法としては数カ月、株については忘れておくことです。前提が変化するまで現金をかかえたままで様子を見るのです。どれくらいの期間になるかというと2カ月から9カ月ぐらい、不確実な状況が続く可能性があります。
ホルムズ海峡の封鎖が短期で解かれ、エネルギー供給に不安がなくなったというような変化は早ければ4月ないしは5月に訪れる可能性があります。この場合は世の中がシナリオ2で確定したと考えて、手放した株式を買い戻せばいいのです。
売ったときよりも安く買えればなおいいのですが、タイミングによっては以前よりも高い株価になってしまうかもしれません。もしそうなっても、不確定な時期にかけた保険だと割り切って、株は買い戻したほうがいいでしょう。
一方でイランとアメリカの関係が膠着状態になり、原油価格は高値で止まり、11月の中間選挙でトランプ大統領の共和党が大敗するような場合には、悪いほうのシナリオが本格化することになります。これがシナリオ1の未来です。
この場合、株価は日米ともにじりじりと下がり続けていく傾向になっているでしょう。その際の投資の基本戦略は、大きく下げた相場の底を見極めて、その前後で安く株を買い戻すことです。
過去、リーマンショックのときもコロナショックのときも、株を底値で買うことができた人は、その後、大きなリターンを得ることができました。手元の資産を現金にしておくと、このように余裕をもって相場下落を「機会」に変えることができるのです。
最後にもうひとつ重要な話があります。シナリオ1でもシナリオ2でも、株を買い戻す際に、銘柄を入れ替えたほうがいいかもしれません。







