そう語る父親の悟さんは、文具メーカーで海外営業を担当。土日は遙さんを塾に迎えにいく役目を担っていた。
「車の中で冗談を言い合ったりするのが、私の楽しみでもありました」
遙さん自身は受験生活を、心から楽しんでいた様子がうかがえる。
「昔は兄の様子を見ていて大変そうだなとは思ってましたが、受験勉強はあまり苦ではなかったです。特にテストでいい点が取れたときは気分が良かったです」
趣味の「読書タイム」を励みに
15分単位で学習計画を立案
こうした勉強に対する前向きな姿勢には、きょうだいともに早い時期から習っていたそろばんに要因があると千香さんは分析する。
「輝も遙も、そろばんで集中力が養われたように思います。勉強することに抵抗がなかったのも、そのおかげかもしれません」
学習スケジュールは、国語・算数・理科・社会を交互に組み合わせて計画を立て、タイマーを使って1コマ15分で管理していたという。朝食や夕食の際には、千香さんが理科や社会の苦手な問題を中心に口頭で出題するなど、効率的な時間配分を心掛けた。
遙さんの6年生時の1日の典型的なスケジュールは下図の通り。
遙さんの趣味は読書。受験期も好きな小説を学習の合間に楽しんでいた。「いまいちペースが上がらなかったり、明らかに気分が乗っていないとき、15分だけ読書タイムを設けてリフレッシュさせました」と、千香さん。そして、日々の読書が活字慣れにつながり「長文が苦にならない強みになっていた」とは悟さんの弁だ。








