睡眠時間は十分確保
就寝前は算数以外の勉強に充てる

 ユニークな工夫としては「毎日できれば9時間は寝たい」と言う遙さんのコンディショニングを重視し、寝る前に算数の学習は避けていたことがある。

「間違えた問題があると解き方が気になって寝付きが悪くなるようなので。就寝前はなるべく理科や社会などの科目に充てていました」(千香さん)

 志望校を桜蔭に設定したのは家族の総意だが、とりわけ同校の“勉強に集中できる”環境を気に入っていた悟さんのプッシュも強かったという。

「学校選びの基準は、もちろん偏差値だけではありませんので。娘の希望も聞きつつ、どの学校が娘に合っているか、夫婦でたびたび話し合いました」

 輝君の中学受験を経験していたことから、ある程度の安心感を持って勉強に取り組めたと口をそろえる上野山さん一家。輝君は無事に受験を終えた妹に対して、次のような思いを語る。

「遙はよく『受験勉強、全然余裕じゃん。お兄ちゃん、こんな問題も解けなかったの?』なんて軽口をたたいていましたが、受験を終える頃には大きな勝負を乗り越えて、人として成長したように感じます」

 両親も同じ思いを抱いている。

「本当によく勉強していましたし、何より自分で決めた目標に向かって最後まで努力し続けられたことは、いい経験になったと思います」(悟さん)

睡眠は削らず、趣味も続ける…で桜蔭に合格!集中力が養われた幼少期からの「習い事」とはリビングにある遥さんの本棚には、小説や図鑑がずらり。『日本の歴史』シリーズは兄の輝君と共有。