成人は1日8000歩以上
高齢者は6000歩以上歩きたい

 ガイドの中では、身体活動の強さを表す単位として「メッツ」(METs:metabolic equivalents)が使われています。これは椅子に座って安静にしているときのエネルギー消費量を基準とし、これに対してどのくらいエネルギーを消費しているのかを表したものです。

 例えば、椅子に座っているときは1メッツ、普通に歩いているときは3メッツ、ジョギングは6メッツ程度となります(表4-3)。エネルギー消費量はメッツの大きさに比例するので、座って安静にしているときと比べて、普通歩行は3倍、ジョギングは6倍のエネルギーを消費することになります。

図4-3:身体活動と運動のメッツ表同書より転載 拡大画像表示

 また、身体活動の量を表す単位としてメッツ・時が使われています。これは、身体活動の強さ=メッツに身体活動を行った時間を掛けることによって、どのくらいの量をやったのか=身体活動量を求めることができます。普通歩行(3メッツ)を1時間するのと、ジョギング(6メッツ)を30分間するのは、どちらも3メッツ・時となり、同じエネルギー消費量となります。

 さらに、メッツ・時に体重を掛けると、実際に消費したエネルギー量を求めることができます。例えば、体重60kgの人が1時間ゆっくり散歩するとしましょう。その場合は、60(kg)×3(メッツ)×1(時間)となり、180キロカロリーのエネルギーを消費した計算になります。なので、普段行う身体活動が何メッツに相当するか覚えていれば、これに時間と体重を掛けることで、どれくらいのエネルギーを消費したのか簡単に見積もることができるのです。

 成人(18~64歳)では、健康づくりのためには、3メッツ以上の身体活動を週に23メッツ・時以上やることが推奨されています。これに相当するのが、1日60分以上、歩数にして8000歩以上になります。