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富裕層といえば、企業経営者や資産家などの特別な人を思い浮かべるだろう。しかし近年、株式相場の上昇を背景に、気づかないうちに資産1億円を超える人が現れているという。「いつの間にか富裕層」と呼ばれる彼らは、どのようにして資産を築き、どんな生活を送っているのか。新たな富裕層の実態に迫る。※本稿は、コンサルタントの竹中啓貴、荒井匡史、野口幸司『「いつの間にか富裕層」の正体 普通に働き、豊かに暮らす、新しい富裕層』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。
株式相場の上昇が生んだ
「いつの間にか富裕層」
近年、富裕層市場で存在感を増している2つのセグメントについて紹介します。1つ目は近年の株式相場の上昇を背景に運用資産が急増したために富裕層となった人々で、NRI(編集部注/株式会社野村総合研究所)ではこれを「いつの間にか富裕層」と呼んでいます。
富裕層の過半数を占めるのは、企業オーナーや地主といった属性の方ですが、「いつの間にか富裕層」には会社員や公務員などの給与所得者、および元給与所得者で退職した高齢者が多く含まれています。
彼らは長年資産運用を行い、運用資産が1億円を超えた人達で、従業員持株会や、確定拠出年金、NISA等の制度優遇活用しているケースが多くみられます。給与収入の範囲内でこれまでと変わらない生活スタイルを維持しており、金融機関との付き合いも富裕層になったからと言ってこれまでと変わらないという特徴があります。
2022年に実施した「NRI生活者1万人アンケート調査(金融編)」の調査結果および近年のTOPIX(東証株価指数)の騰落率などから試算すると、準富裕層から富裕層となった「いつの間にか富裕層」は富裕層以上の世帯のうち1~2割程度を占めていると考えています。







