ともに教育を変革する「戦友」とともに
――あなたが120%全力で走っていることを見ている人は、必ずいる

 りんちゃんにとって仲間とはどんな存在ですか?

小林 私にとって学校をやっている仲間は、一緒に道なきところから教育界を変革しようとしている「戦友」だなって思う。ISAKを応援してくださっているたくさんの人たちも、学校づくりを応援しているという次元を超えているんですよね。「教育が変わっていったらいいな」、「日本が、アジアが、世界が変わっていったらいいな」との思いを前にすると、ISAKなどは本当に小さな風穴に過ぎません。でも、その風穴からブアーッと新風が巻き起こっていくのではないかと、そのうねりに対する期待感が私たちを後押ししてくれているんです。

 身近な仲間だけではなく、同じようなことを志している他の教育者の方たちとか文科省の方たちとか、サマースクールに参加してくれた子どもたちとか親御さんたちとか、全員が一緒に社会を変革していく戦友たちだっていう感じがしますね。

 でも、実はりんちゃんみたいな人は特殊で、心に熱いものがあっても仲間づくりが得意ではないという人が多いと思うんです。そんな人に対して一言お願いできないですか。

小林 「自分にはやりたいこととパッションがある。だけど、ひとりではできないから仲間がほしい」というのが筋ですよね。だから最初は、自己認識が大切だと思います。自己認識には2つあって、まずは自分が得意でパッションが持てるものを知ること。次に、自分が不得意でできないことを認識すること。それがわかって、初めて仲間づくりができるんじゃないかなと思います。

 あとは、頭だけで考えて悩むよりは、いろんな人に会って悩みを相談し、問題意識を発信していくほうがいい。そうするうちに、キーパーソンとの出会いやアイデアに巡り合えたりするんじゃないかと思います。

 そして、どの場にいても120%全力でいることが大事。私なんて、このプロジェクトに出会ったのは5職目ですからね。でも、「これは自分のやりたいこととは違う」とか言って手を抜いていると、絶対に誰かが見ているものです。逆に、どこにいても全力を尽くしていれば、いつか自分の天命に巡り合えたとき、みんなに「ようやく彼女も天職に巡り合ったみたいだから、応援してやるかな」と思ってもらえる。だから、どこにいてもベストを尽くし、誰に対しても礼を尽くすことが大事だなって、心の底から思います。
 


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