SNSが普及した今こそ
読書で判断能力を鍛えるべき
まとめる作業とは、物事をシンプルにする作業です。たとえば、僕の本業である野球は、毎球がその連続と言えます。
・彼はストレートよりもカーブが苦手だ(ストレート<カーブ)
・さらに、カーブよりもスライダーが苦手だ(カーブ<スライダー)
・つまり、スライダーが一番苦手だ
このように、「◯◯だ」と結論づけることを毎球ごとに行ないます。この能力が備わると、世の中の情報の見え方も変わってくると思います。しかし、この作業を誤ると、とんでもない結論にたどり着いてしまうこともあります。
たとえば、こんなデータがあったとします。
・夏になるとアイスが売れる
・夏になると海辺の事故が増える
ここから導き出される結論は、「夏にアイスを食べると海辺で事故を起こす」でしょうか。もちろん、そんなはずはありません。本当は、夏に海辺へ行く人が増えるから事故が増えるのであって、アイスを食べることが事故の原因ではないのです。これは、因果関係と相関関係を混同し、解釈を誤った典型的なパターンです。
SNSが普及した現代では、この「誤った解釈」が、さらに深刻な問題を引き起こしているように感じます。アルゴリズムによって、自分の好みの情報ばかりがタイムラインに流れてくる。見ている情報と類似した投稿が、アルゴリズムによって延々と表示され続けるのです。
そうなると、社会情勢や政治など、あらゆる情報が自分にとって都合の良い形でフィルタリングされ、自分の中の「正しい」という感覚が、ますます強固なものになってしまいます。
そんな時代だからこそ、僕は読書を通して、物事の本質を「見極める」力を身につけたい。溢れる情報の中から、何が真実で、何が偽りなのかを判断する能力を読書によって鍛え上げていきたいと思っています。自己投資を惜しまない。
いかに野球に自己投資をできるかが、勝負を分ける──。僕はそう思っています。時間とお金をどれだけ目標に向かって投資できるかで、僕たち野球選手のキャリアは大きく変わるのです。







