「仕事を全部終わらせてから寝る」「会食や付き合いがある日は、睡眠は削るしかない」このような発想そのものが、40代のコンディションを壊す原因になる。
40代以降は、まず7時間の睡眠時間を確保し、残りの時間で仕事や活動を設計するという貯金と同じように最初に確保をしていく発想が必要だ。
睡眠をたくさんとる、これは甘えではない。むしろ、翌日のパフォーマンスを最大化するための、極めて合理的な戦略である。睡眠時間を削って得られる1~2時間は、本人の感覚ほど生産的ではないことが多い。
睡眠不足の状態では、作業速度は落ち、判断ミスや感情的なブレが増えることが知られている。一方で、十分な睡眠を確保した翌日は、同じ時間でも処理できる仕事量や意思決定の質が明らかに変わる。
「寝ても疲れが取れない人」が
見直すべき3つのポイント
では、どうすれば睡眠の質を高められるのか。ポイントは、特別なガジェットや高価な寝具ではない。まず見直すべきは、次の3つだ。
(1)寝る直前まで「仕事モード」を引きずらない
寝る直前までメールやチャットを確認し、頭をフル回転させたまま布団に入る。これは、脳に「まだ戦闘中だ」という信号を送り続けている状態だ。
少なくとも就寝30分前には、仕事の情報から距離を取る。この“クールダウン時間”があるかどうかで、深い睡眠に入れるかが大きく変わる。
脳が興奮した状態のままでは、深い睡眠に入りにくくなる。これは年齢とともに顕著になり、40代以降では特に影響が大きい。
(2)寝る時間を「日によって変えない」
平日は短く、週末に寝だめをする。この生活リズムは、体内時計を乱し、睡眠の質を下げる典型例だ。
起床時間・就寝時間は、可能な範囲で一定にする。これだけで、睡眠の深さは安定しやすくなる。就寝時間が日によって大きくずれると、体内時計が乱れ、同じ睡眠時間でも回復の質が下がりやすくなる。







