なにも対策を取らないと
老後資金は500万円以上目減りする

 さて、毎月の手取り額が20万円を下回ると、生活は成り立つのか。何も対策を取らないと、赤字転落は免れない。

 毎年100万円以上の収支赤字となるケースは少なくなく、給与で足りない分は退職金やそれまで貯めてきた老後資金を取り崩して生活することになる。再雇用が終わる65歳には、5年間で500万円以上の赤字分、老後資金が減ってしまう。

 リタイアしていないうちから老後資金を取り崩す生活は、絶対に避けなくてはいけない。アクションプランを紹介するので、できることは全て取り組もう。

◆アクションプラン(1)
「収入ダウンの崖」に落ちることを配偶者に伝える

 給与が大幅に減るのだから、配偶者に共有するのはごく当たり前のことだが、「かっこ悪いから言えない」という人がたまにいる。

 共有しないと、配偶者は高かった給与の頃と同じお金の使い方をするので、赤字生活が免れない。

「崖」の話は夫婦で必ずしてくださいね。

◆アクションプラン(2)
食費・日用品費の予算を決める

 これも当たり前のアクションプランだ。

 まず固定費である生命保険料、通信費を見直すといいだろう。固定費は、いったん見直すと翌月からその支出がゼロになるので、水道光熱費のように「日々の努力」が不要になる。これが多くのFPが「固定費から見直しましょう」というゆえんだ。

 次に食費・日用品費の削減。50代は月に20万~25万円にもなっているケースは少なくない。給与が高かったら賄えるが、崖に転落したら、食費・日用品費で月20万円以上はありえない。振込額以上になる。

 食事作りを担当している配偶者とよく話し合って、まず月の予算を決めること。何となく買い物をしていると、使うお金は制限がなくなるからだ。

 ちなみに夫婦二人暮らしのわが家の食費・日用品費の予算は、月7万円。これを専用のデビットカードで管理している。家飲みのお酒代は別で、それぞれが飲みたいものを自分のお小遣いで買うルールだ。

 昨今の食料品の値上げラッシュで7万円の予算が厳しい月もあるが、スマホで残高をチェックしながら、なんとかやりくりできている。

 食費・日用品費の予算決める、これ外せないアクションプランですよ。