「働いていると不健康になる」ということはないでしょうから、実際に病気やケガがある人は15%前後なのに健康不安がある人が半数を超えるというのは、就業者はお金だけでなく健康についても心配性の人が多いと言えそうです。肯定的に捉えれば、働くことで収入維持も健康維持もできて一石二鳥。就業者はお金や健康のリスクに敏感で、それらのリスクに備えようとするマインドが高いと言えるのかもしれません。
ところで、お金にしても健康にしても、自分の人生をこの先何年と考えるかによって、不安も期待も大きく変わってきます。人生100年時代という言葉を聞く機会が増えていますが、厚生労働省のデータ(2023年)によると、平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳。そして、健康寿命(2022年)は男性72.57歳、女性75.45歳です。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことで、病気や介護を必要とせずに自立して生活できる期間を指します。平均寿命と健康寿命の差は、男性8.5年、女性11.7年です。
働いているか否かに関わらず
健康寿命は長めに捉えがち
寿命に関する男性の回答は、60代前半・後半、就業者・非就業者のいずれも、ほぼ厚労省のデータと同じ81歳前後です。そして、健康寿命は60代前半がおよそ75歳、60代後半がおよそ77歳と厚労省データよりも数年長く見込んでいます。60代前半の人よりも60代後半の人のほうが健康寿命を2年ほど長く考えているのは、「実際に60代後半になってみると、思っていたよりも元気だ」ということなのでしょう。
一方、女性の回答は、60代前半が寿命およそ81歳、60代後半がおよそ84歳と、厚労省のデータよりも数年短い見立てですが、健康寿命については、60代前半が74~75歳、60代後半が78~79歳と、むしろ長めの回答です。女性についても就業者と非就業者の回答には、ほとんど差がありません。
自分の寿命や健康寿命をどう捉えているかについては、男女ともに、どうやら、働くか働かないかの選択とはあまり関係がないようです。







