調査では、就業者には何歳まで働きたいかも尋ねています。

「60代後半の男性就業者」の場合、71.5歳まで働いて、健康寿命を76.7歳と考えているので、約5年自由な生活を楽しみ、81.7歳まで5年、健康面で支障がある日常生活を送る想定ということになります(図表9)。

図表9同書より転載 拡大画像表示

「60代後半の女性就業者」の場合であれば、71.9歳まで働いて、健康寿命を79.0歳と考えているので、約7年自由な生活を楽しみ、84.3歳まで5年強、健康面で支障がある日常生活を送る想定です。

 これが調査回答平均をもとにした人生モデルですが、もし、厚労省データ通りであれば、男性の健康寿命は72.57歳なので、71.5歳まで働くと自由な生活を楽しむのはわずか1年で、その後、8年半ほど健康に支障がある生活を送ることになります。

 同じく、女性の場合は、健康寿命75.45歳なので自由な生活は3年半ほど、その後、平均寿命までは約11年半です。男女いずれの場合についても、自分が思っているよりも自由な生活を楽しめる期間は大幅に短く、健康寿命後の生活は大幅に長いということかもしれません。ぜひ、図表9をじっくりと眺めてみてください。

健康寿命後の生活は
予想よりも長くなる

 筆者も、この図を見て考え込んでしまいました。今のところ、深刻な持病などはありませんが、筆者はすでに実父の享年65を超えています。もちろん、育った時代背景なども違うわけですから実父が他界した年齢までしか生きられないことはないのでしょうが、頭の片隅では、ずっと64歳を意識していました。

 65歳になった時、目標をひとつ果たしたようで、少しほっとしました。