感情的に怒る人も落ち込む人も
リーダーに向いていない
それはピンチのときに「シュンとなっちゃう」人です。
業績が少し悪くなったり、トラブルが起きたりしたときに、リーダーが一番やってはいけないのは、暗い顔をすることです。「もうダメだ」とか「どうしよう」とか、そういう弱気な姿を見せたら、部下は一気に不安になります。「この会社、大丈夫か?」と。
だから、感情で怒る人も、感情で落ち込む人も、リーダーには向いていないのです。
私は、怒るのではなく、「理屈で説得する」ようにしています。感情的になるのではなく、「理屈」で話すのです。
権威や恐怖で人を動かそうとするのは
二流、三流のやること
例えば、部下が何か失敗をしたときに、頭ごなしに「ダメじゃないか、こんなの!」と怒鳴りつけるのは一番簡単です。でも、それじゃあ部下は萎縮するだけ。
そうではなくて、「なぜ、これがいけないのか」を理屈で説明するのです。「こういうやり方だと、お客様が喜ばないでしょう。だから、こっちのやり方をしよう」というように。理屈で丁寧に説明して納得したほうが、はるかにその人の心に刺さります。
「こうした方がお客さん喜ぶから、こうしよう」と言われれば、言われた方も納得しやすいじゃないですか。「社長が怒るから」ではなくて、「お客様が喜ぶから」やる。目的がハッキリすれば、人は自ら動いてくれるものです。みんなけっこうその気になってくれますよ。権威や恐怖で人を動かそうとするのは、二流、三流のやることです。
「怒る」と「叱る」は
まったく違う
もちろん、注意はします。なあなあで済ませては、その人のためになりませんから。でも、「怒る」と「叱る」はまったく違います。
私が大事にしている考え方に、「憎しとて叩くに非(あら)ず、笹の雪」という言葉があります。
竹の笹の上に、雪がたくさん積もると、竹はその重みで折れそうになってしまいます。そのとき、竹竿でパンパンと叩いて、雪を落としてやります。あれは、竹が憎くて叩いているんじゃないでしょう?
積もった雪を払って、竹がまたまっすぐ伸びられるように助けている。リーダーが部下を叱るのも、これとまったく同じだと私は思っています。
「あなたが憎くて叱っているんじゃないんだ」と。「あなたに積もったその雪(=悪いクセや間違い)を取ってやれば、あなたはもっと伸びるんだ。だから私は、あなたのために、今あえて言っているんだよ」と。
この「あなたのためを思って」という愛情が根底にあるかないかで、部下の受け取り方は180度変わってしまいます。







