「通じる」発音の習得が
容易な言語とは?

 次に、発音という観点から難易度を検討してみましょう。個人的に比較的「通じる」発音の習得が容易なのはドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語・インドネシア語・マレー語あたりです。

 日本語と大きく違う音があまりなく、カタカナ発音でもまだ通じる希望が持てる言語です。中国語・タイ語・ベトナム語も、ひとつひとつの音(ないし文字)の発音それ自体は比較的容易な方だと思いますが、声調が非常に厄介です。インドの言語も、独特のイントネーションに慣れるまでには多少の時間がかかると思います。

 逆に発音の習得が難しいのは、英語・ロシア語・ポーランド語・アラビア語・ジョージア語などです。奇しくも英語以外は活用も複雑な言語ばかりです。

他の言語へのつなぎやすさ
で考えてみると?

 今度は少し変わったところで、他の言語へのつなぎやすさを考えてみましょう。候補として挙がるのは、英語、フランス語、ラテン語、ギリシア語、ロシア語、アラビア語、サンスクリット語(ヒンディー語でも可)、中国語あたりです。これらの言語は周辺の言語に与えた影響が大きいため、他の言語にもたくさんの借用語が入っています。

 これらの言語の知識があると、これら以外の言語を勉強する時にも、見覚えのある単語に遭遇する確率が上がります。

 英語やフランス語由来の単語は世界中の言語にあります。ラテン語やギリシア語由来の単語は、ヨーロッパの言語のほとんどに見出すことができるのみならず、中には英語やフランス語を経由して世界中に広まったものもあります。ロシア語は旧ソ連の諸言語、アラビア語とペルシア語はイスラーム圏の諸言語に大きな影響を与えています。

 そして、サンスクリット語由来の単語は主に仏教を通じてインドから東南アジアまでの広範囲に浸透しています。サンスクリット語は難しいことで有名ですが、現代のヒンディー語がサンスクリット語由来の単語を大量に取り入れているため、ヒンディー語を介してサンスクリット語由来の単語を勉強することも実は可能です。