学者・教育者として
活躍する卒業生たち
多くの学者・教育者を輩出している。
ノーベル賞候補といわれている卒業生もいる。生化学者で元京都大教授、元国立循環器病研究センター理事・研究所所長の寒川(かんがわ)賢治だ。食欲の増進や心機能の改善など様々な機能を持つホルモン「グレリン」を発見し、国際的な情報会社クラリベイトから2025年の「引用栄誉賞」に選出された。
この賞は、専門学会で国際的に評価される研究成果を上げ、その論文が他の研究者の論文に数多く引用されるなど影響力のある研究を行った人物に贈られる賞だ。ノーベル賞の登竜門といわれている。
理系ではさらに、電気工学者で京都大総長を務めた鳥養(とりがい)利三郎が旧制徳島中卒だ。京大総長としては、戦後の混乱期を支えた名総長として知られている。日本ユネスコ国内委員会会長なども務め、1967年には文化功労者に選定されている。
山本順寛(よりひろ)は生命工学者で、アンチエイジング(抗老化)医学の素材として注目されている「コエンザイムQ10」の熱心な推奨者だ。日本コエンザイムQ協会理事長でもある。
林鶴一は、明治から戦前にかけて活躍した数学者で、京都帝大、東北帝大などで教授を務めた。晩年には和算研究家としても活躍、関孝和の「解伏題之法」に世界最初の行列式の理論が含まれていることを発見した。
天文学者の上田穣、流体力学の阿部寛治、生態学者で元京都大霊長類研究所長・教授の湯本貴和、航空宇宙工学の那賀川一郎らがOBだ。
原子力工学の岡芳明は、東大教授、日本原子力学会会長のあと、2014年~20年、内閣府原子力委員会委員長を務めた。
赤松則男は電気工学者で、元徳島大教授だ。徳島大時代には陸上競技部に所属し、1964年の東京五輪では徳島市内で聖火ランナーを務めた。2021年の東京五輪でも、2度目の聖火ランナーになった。
松浦純生(すみお)は防災を専門とする元京大教授で、2007年度に日本地すべり学会賞を受賞した。







