今回の改正案では、この保険外併用療養費に「一部保険外療養」という枠組みを新設して、OTC類似薬の一部を保険給付から除外。医療費の一部は全額自己負担になるが、その他の医療は従来通りに保険適用にすることで、部分的な混合診療を可能にしようとしている。
OTC医薬品は「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の頭文字を取った略称で、薬局やドラッグストアなどで医師の処方箋なしで購入できる一般用医薬品、要指導医薬品などのことだ。
一方、OTC類似薬は、医師が処方箋を書いて出している医療用医薬品のなかで、OTC医薬品と同じ有効成分・効能の医薬品だ。
現在は、医師が処方した医薬品は、原則的に全額が保険給付の対象だ(ただし、患者の希望で後発品のある先発品を使用した場合は一部が保険適用外)。ところが、改正案が成立すると、OTC類似薬の一部が保険対象外となり、その分は全額患者負担になる。
Photo:PIXTA
対象として挙げられているOTC類似薬は、77成分で約1100品目。薬局で販売されているOTC医薬品と成分や投与経路が同じで、1日の最大用量が異ならない医療用医薬品(OTC類似薬)が機械的に抽出されている(厚生労働省「OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について」より)。
鼻炎(内服・点鼻)、胃痛・胸やけ、便秘、解熱・痛み止め、風邪症状全般、腰痛・肩こり(外用)、みずむし、殺菌・消毒、口内炎、おでき・ふきでもの、皮膚のかゆみ・乾燥肌など、比較的軽微な症状に対応する医薬品が対象だ。
例えば、保湿剤のヒルドイド、うがい薬のイソジン、解熱鎮痛薬のロキソニン錠などが特別料金の加算対象にあがっている。







