「あれ、手が動かない……」北海道旅行中に脳梗塞で倒れたらどうする?患者の明暗を分ける医療情報とはもしも旅先で突然、脳梗塞が再発したら……(写真はイメージです) Photo:PIXTA

脳梗塞で倒れて
3年目の旅行で起きた悲劇

 新緑の季節到来。ゴールデンウィークに旅行を計画している人も多いのではないだろうか。不慣れな土地で心配なのは、体調の急変だ。海外ならいざ知らず、医療インフラが普及している日本なら、どこで倒れても迅速かつ適切な手当てが受けられる……と、あなたは安心しているかもしれない。だが、次のようなケースはどうだろう。

前回の脳梗塞から3年
旅先で突然の異変

 東京都在住の会社役員・サトウさん(62歳)は妻と2人、3泊4日の予定で北海道旅行に来ていた。3年前に脳梗塞を患って以来、久々の遠出だ。病院に定期的に通院し、抗凝固薬は欠かせないが、一病息災の例え通り、健康に配慮した毎日を送っているお陰か、体調は倒れる前より良好だった。

 旅行2日目の朝、小樽の運河に面した瀟洒なホテルで、朝食のビュッフェに向かおうとしたとき、妻が異変に気が付いた。

「あなた、顔がゆがんでる……?」

「え……なんらか、右手が動きゃしにくい……あれ?」

 言葉が上手く出てこない、足がもつれる。

「大変!」

 妻はすぐにホテルスタッフに助けを求め、119番通報。サトウさんが3年前に脳梗塞を患い、通院していることも伝えてもらった。