旅行好きシニアと相性がいいJR
ポイントで新幹線がおトクになる
BaaS、デジタルバンクなどと聞くと、普通の人には取っつきにくいイメージもあるかもしれない。しかしJRの場合、まず日々の通勤や通学、出張で新幹線を利用するなど現役世代の利用が想定しやすい。ただし、それだけではない。時間とおカネに余裕があるアクティブシニア層にこそ、リーチするのではないだろうか。
日本の人口減少を踏まえれば、鉄道利用者は減っていくだろう。オンライン会議が定着し、新幹線を使った出張も減少している。となると、長距離の利用に伸びる余地があるのは旅行だ。
新幹線であちこち出かけている関西の知人が、「JR西のネット予約だと結構すぐにポイントがたまる」「それを使ってまたきっぷが買えるのよ」と嬉々として教えてくれた。筆者も調べてみると、全額ポイント利用で購入すると、山陽新幹線や北陸新幹線が通常料金の約50%相当になる「WESTER ポイント特典きっぷ」などがあり、日常的にJR西の路線で旅に出かける人にはメリットが大きい。
フットワークが軽く、流行りの推し活にも積極的に参加する――そんな時間と懐に余裕があるアクティブシニア層は、JRと相性がいい。新銀行はおトクさを訴求すれば、優良な見込み顧客をゲットできるのではないだろうか。
JR東×楽天「JRE BANK」が先行
新幹線に4割引で乗れる特典も!
なおJR系の銀行といえば、JR東日本グループが楽天銀行と組んだ「JRE BANK」が先行する。銀行の利用状況に応じて、JR東管内の片道運賃・片道料金が4割引になる「JRE BANK優待割引券」など複数の特典が用意されている。
特にシニア層にウケそうなのは、ためたJRE POINTでJR東の東北、上越、山形・秋田、北陸(一部区間)新幹線駅のうち4つの駅のどこかに行ける「どこかにビューーン!」にも、割引クーポンが使えること。この仕組み自体がミステリーツアーのようで面白く、「時間はあるから、どこかに行きたい」という層に向いている。
JRE BANK HPより拡大画像表示
JRE BANK HPより拡大画像表示
周知のとおり個人金融資産の大半はシニアが保有している。旅行を武器にできるのは、JR系銀行ならではの強みだ。銀行にとって、シニアは「お近づきになりたいお客様」だ。介護に備えて、住宅リフォームや相続対策にまつわる金融サービスも期待できる。







