いかにもスバルらしい
先進のオールマイティワゴン

 そんなトレイルシーカーのプロトタイプに雪の群馬サイクルスポーツセンターで試乗した。われわれが試乗した午後の遅めの時間帯は、昼間に溶けた雪が再凍結し、しかも凸凹が大きくなっていたりと、試乗会の運営スタッフが「コンディションが相当に悪い」と口にするほどだった。そんな条件の中でドライブしたのだが、トレイルシーカーの走りは素晴らしかった。

 劣悪な路面状況の影響を受けにくく、とても安心して走れた。なにより走破性が高いのが印象的。アクセルさえ踏んでいれば前に進んでいける。

 もうひとつ感心したのが、想像以上に快適なことだった。ところどころアスファルトが顔を出したかと思えば、硬く凍った凸凹な路面に出くわしても、一貫して優れた快適性をキープ。乗り心地が悪くならない。サスペンションの動き出しから不快な振動を遮断するようダンパーをセッティングし、長距離でも疲れないようにしたという成果が、ハードな走行シーンでも確実に生きている。

 ステアリングへのキックバックも小さく、それでいて滑りやすい路面でも路面情報が伝わってくるところもよくできている。完成度が高くて使い勝手も抜群。しかもドライビングして絶大な安心感とワクワク感が味わえる。BEVは数あれど、こういう雰囲気のクルマは心当たりがない。

 トレイルシーカーは、いかにもスバルらしい、他にはないキャラクターを備えたニューモデルである。アクティブな大人によく似合う、先進のオールマイティワゴンが登場した。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗+SUBARU)

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