そのような人物は、どの職場にも潜んでいるものである。自分に対して感じがいいと、ついその人物に好意的になってしまいがちだが、こっちが昇進しなかったりして、その人物にとって役に立たないとなれば、180度態度を変えることもあり得る。
上司や先輩に対する態度と部下や後輩に対する態度があまりに異なり、とくに部下や後輩に対して横暴な態度を取るような場合も、注意すべき裏表人間の可能性がある。
そのような後輩がいるという人は、つぎのように自らの経験を語る。
「はじめのうちは感じのいい後輩だなって思ってたんです。でも、そのうち私に対する感じのよさは、私が上司から信頼され好意的にみられてるのを知って、私に利用価値を感じてるからかもしれないって、疑いをもつようになりました。
というのは、親しくしている他部署の同期から、私が感じがいいと思っていた後輩が、下の人間に対してかなり横暴だという評判だって聞いたんです。自分より上の人に対しては感じがよく好人物を装っているけど、下の人に対しては無理な要求をしたり、ずうずうしい頼みごとをしたりして、強引で嫌な人物らしいっていうんです。
驚きましたけど、自分の見る目の甘さを思い知らされました」
こうした事例をみても、出世コースから外れている人に対して、相手が先輩なのに敬意を示さず、軽んじているのがあからさまにわかったり、後輩など下の人に対して強引なところがあったりするようなら、その人のふだんの感じのよさには裏があると思った方がよいだろう。
自分に対する態度だけ見ていては、裏表人間を見抜くことはできない。表の顔しかわからないからだ。本人の前で裏の顔を見せることは、まずないはずだ。では、どんなときに裏の顔を知ることができるのか。
その人が日頃仲良くしている相手のことをどう言うかがわかれば、裏表の激しい人物かどうかを判断することができる。
たとえば、同僚のことを裏で酷くこき下ろしているのに、本人の前ではいつも友好的に振る舞っているのを見て驚いた、という人もいる。







