リロバケーションズ(予約をポイント制にした会員制リゾート)、リバイバルドラッグ(余剰を抱える薬局の医薬品と不足する薬局とマッチング・サイト)、などでは、どうしても獲得したい顧客は、他者より多いポイントを投入することによって、その願いを叶えることができる。そこまで投入しても獲得できなければ、「自分よりもっと欲しい人がいた」と諦めもつく。
こうした方法は、これまで単純な抽選で処理していた業界では、一考に値するかもしれない(アイドルのCDに同封する握手券などは、その先行事例かもしれない)。
ただしこの方法で気をつけなくてはいけないのは、追加ポイントの購入を無制限に認めると、「金のある人だけが当選する」と認識されてしまい、新たな不公平感を生んでしまうことである。
いつ、どの商品を提供するかを
顧客から任せてもらう
(4)顧客から任せてもらう
これは、細かい選択は顧客から任せてもらうことによって、顧客には顧客満足を、さらには予期しない驚き(セレンディピティ)なども提供し、企業側は低コスト運営が図れる方法である。
コインランドリーのライトンは、洗濯するタイミングを企業側に任せてもらうことによって、顧客の無駄な待ち時間を解消した。これによって、企業の設備稼働
『トレード・オン思考 トレード・オフを乗り越える「第3の道」』(山田英夫、KADOKAWA)
メニコンは、都度販売からサブスクにしたことにより、新品が届く日程は、結果的に「顧客から任された形」になった。これによって、顧客は定期的に新品のコンタクトレンズに切り換えることになり、使用期限以上に長く使い続けることによる目の障害から、解放されたのである。
また花の宅配「ブルーミー」は、花の種類を企業に任せてもらうことで、価格のボラティリティが高い生花ビジネスにおいて、採算をとりやすくした。さらに、自分で生花店に行ったらまず購入しないような花が、ブルーミーから届けられることもあり、そこには驚きや発見がある。花の由来や生け方などを記載したカードを添付してくれるので、顧客にとっては初めての花でも、その特徴を知ることができる。
エアークローゼットも、服を買いに行く時間がない女性に対して、専属のスタイリストによって服を選んで届けているが、多少冒険したい人には、セレンディピティのある服も提供している。







