体調不良がウソだと思っても
嫌味を言わず笑顔で見守る

 最初に学校を休むときの理由が体調不良であることは多いものです。「おなかが痛い」と言ってトイレから出てこなかったのに、学校を休むと決まったとたんケロリと治ってしまったりします。「仮病?」と思うかもしれませんが、そうではありません。ストレスによって本当に腹痛が起きたり、ベッドから起き上がることができなくなったりするのです。

 それが翌日も翌々日も続くと、親も「学校に行きたくないのだろう」と気づくと思います。

 それでも「じゃあ、お休みしようね。ゆっくり寝ていよう」と言って休ませましょう。数日休んだら、普通に学校に行き始める子もいます。まずは様子をみましょう。

 病院に連れて行くのもいいと思います。本当に病気が隠れている可能性もないとは言えません。医師から「特に問題ない」と言われたら、「よかったね、大きな病気じゃないみたいだよ」と笑顔で言ってください。けっして「どこも悪くないのにおかしいね」などと、嫌味を言わないことです。

 体調不良がウソだとしても、ウソをついてまで学校に行きたくない、行くことができないという何かがあるということです。親がその気持ちを理解することが大切なのです。

「何があったの?」ではなく
「あなたを気にかけているよ」

 子どもが「学校に行きたくない」と言った場合、「どうして?」「なんで?」と思うのは当然の親心です。とはいえ、本人が言わないのに原因を聞き出そうとするのはおすすめしません。休み始めた当初は、子どもの中で整理がついていない場合が多いからです。

 学校に行けない理由を聞くときには、「何があった?」とストレートに聞くのではなく、下の図のような声かけをして「あなたのこと、気にかけているよ」「伝えたくなったら話してね」というメッセージを送ります。

図:子どもに理由を聞くときには同書より転載 拡大画像表示