なぜ“1兆ドルクラブ”入りできた?
15銘柄ランキング
5月29日時点で、1兆ドルクラブには15銘柄が名を連ねていた。1位は米エヌビディア(時価総額は5.1兆ドル)だ。2位はグーグルの親会社アルファベット(4.5兆ドル)、3位がアップル(4.5兆ドル)、4位はマイクロソフト(3.3兆ドル)、5位はアマゾン(2.9兆ドル)だった。トップ5は米国のIT先端企業ばかりだ。
米国企業以外では、7位に台湾積体電路製造(TSMC、1.9兆ドル)、8位にサウジアラムコ(サウジアラビア、1.7兆ドル)、11位にサムスン電子(1.3兆ドル)、12位にSKハイニックス(1.1兆ドル)がつけている。なおHBMで、SKハイニックスやサムスン電子とシェアを争うマイクロン・テクノロジーは13位(1.0兆ドル)だった。
AI関連以外では、サウジアラムコ(石油)の他にテスラ(EV)、イーライ・リリー(製薬)、バークシャー・ハサウェイ(金融など)があった。そして15社の時価総額を合計すると約35兆ドル、日本円で約5600兆円に上った。1~3月期の日本の名目GDPは約677兆円だったので、1兆ドルクラブの価値は実に日本経済の約8.3倍にもなる。
1兆ドルクラブ15社のうち、実に11社、約7割がAI関連だ。AI分野で競争力のあるチップ、サービス、データセンター建設を進め、業績期待を高められたことは、同クラブの仲間入りを果たす重要な要件のひとつといえる。
とりわけ5月下旬以降、株価が急上昇したのはHBMなどメモリー半導体を製造する米韓の3社だった。株価上昇の材料となったのが、エヌビディアとの提携観測だ。
最近、エヌビディアは、RTXスパークというAIパソコン向けの新型プロセッサーを発表した。既存のPC向けCPU(中央演算処理装置)との違いは、処理能力の高さにあるという。
RTXスパークは、GPUとカスタム開発したCPU、高速データ転送を可能にするメモリーデバイスを結合したものだ。それによって、同社のCUDAシステム(AI開発プラットフォーム)をPC上で動かすことができる。PC上で、AIをユーザーの好みに合わせてチューニングできるようになる。







