経験を大切にしながら、「人が通らぬ道」を選ぶ。

 その道は、自分以外の誰かのためになる。馬原さんは「経験×人が通らぬ道×誰かのため」の成功事例を示してくれました。

60歳以降は頑張りすぎない
働き方が理想的

 私が出演中のABCラジオPodcast『未定年図鑑』公開収録における話です。おかげさまで多くのリスナーさんと出演者が一体となって盛り上がりました。未定年時代をどう生きるか、トークあり歌ありの楽しいひと時に、管理職を外れたばかりのアナウンサーに向かって、こう叫んだおじさまがいました。

「俺も肩書きはずれてラクになったよ!」

 このおじさまの本心は分かりませんが、ガツガツ働き続ける、だけではなく、「肩書きは関係なく、ゆるく働く」は、選択肢としてあっていい。いや、むしろ体力が下り坂になる60歳以降だから、「ゆるく働く」はど真ん中の選択肢かもしれません。

 私が所属する博報堂シニアビジネスフォースからは、「ゆる現役」という言葉が生まれました。60歳以降はガツガツ働くのではなく、かと言って引きこもるのでもなく、「ゆるく現役」でいよう、という生き方提案。

「ゆるく現役」はフルタイムと違って、収入は少しだけれど、煩わしい人間関係もなく、趣味や旅行を楽しみながら、体が続く限り働く、という生き方です。特に、65歳以降は贅沢をしなければ、年金をもらいながら「プラス10万円」稼げれば良い、という説もあります。

 もちろん生活スタイルや家族構成によるので一概には言えない試算ですから、年金がもらえる65歳以降の家計を試算し、「プラスおいくら万円」必要かを考えたうえで、「ゆる現役」でいくら稼ぐかをシミュレーションしたいものです。

心身ともに健康的な「ゆる現役」は
長年頑張ってきた中高年の特権

「軽作業の仕事に憧れるんだよね……」それは、60歳定年を迎えた先輩コピーライターがふと漏らしたひと言。