横浜3つのキリスト教主義校

 神奈川県は横浜市にある3校から見ていこう。いずれもキリスト教主義の学校である。立教大学が2027年から始める新たな高大連携「キリスト教教育連携校」制度の適用第1号となったことで話題の横浜女学院中学校高等学校(中区)。立教大学の系属女子校に準じる存在として、内部推薦枠が大幅に拡大することが見込まれている。新校長の鈴木雅子氏は副校長からの昇格となった。15年から校長職を務めてきた前任の平間宏一氏は、立教大学との懸案をまとめ、学校法人横浜学院理事長に就任している。

 青山学院大学の系属校となってから10年。青山学院横浜英和中学高等学校(南区)は、26年度から高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の新たな採択校となった。前校長の小久保光世氏は学院長に就任し、細田孝充氏が教頭から昇格した。早稲田大学大学院教育学研究科国語教育専攻修士課程修了の国語科教員だが、教職に就く前はフリーランスのライターとして活動していた。

 ご本人いわく、「アサヒグラフ特別取材班として執筆した『ドキュメント横浜 vs. PL学園』(朝日新聞社)では、1998年夏の甲子園準々決勝、松坂大輔投手を擁する横浜高校と名門PL学園が対戦した延長17回の大熱戦を取り上げ、選手や監督の心の機微を丁寧に追いながら、スリリングな野球ドキュメントとしてまとめました」。教員になってからの著書に『動物たちの命の灯を守れ!~夜間動物病院奮闘ドキュメント~』(緑書房)がある。

 ミッションスクールの中には、クリスチャンコードにより信徒でなければ校長職に就けない学校がある。関東学院六浦中学校・高等学校(金沢区)では、宗教(聖書)担当の伊藤多香子氏が校長に就任した。任期は4年間となる。立教大学大学院文学研究科組織神学専攻博士課程前期課程修了後、啓明学園中学校高等学校(東京・昭島市)、とわの森三愛高等学校(現・酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校/北海道江別市)、聖学院中学高等学校(東京・北区)などを経て、13年から同校に。関東学院六浦小学校副校長の経験もある。

 ちなみに、とわの森三愛高校は27年から横浜女学院と共に、立教大学「キリスト教教育連携校」制度の適用第1号である。また、チャプレン(学校付き牧師)が校長を務める例としては、22年に就任した桜美林中学校・高等学校(東京・町田市)の堂本陽子氏の例がある。前回も触れたように、キリスト教主義の学校では宗教担当の教員確保も大きな課題の一つとなっている。

 前任の黒畑勝男氏は、鼻の下に蓄えたヒゲがトレードマークで、北海道の公立高校英語科教員から立命館慶祥中学校・高等学校(江別市)に転じ、2000年開学の立命館アジア太平洋大学(APU)のキャンパス内にある学生寮で国際学生支援を7年間行うなど国際教育の経験が豊かで、同校でも隣接する関東学院大学生向けの寮を活用、学びの国際化に努めた。