大学教授と元県立校長が目立つ千葉
神奈川県では、鎌倉市と藤沢市の3校でも校長が交代している。鎌倉五山第一位の臨済宗・建長寺の教育施設「宗学林」が前身となる鎌倉学園中学校・高等学校では吉村忠昭氏が副校長から昇格した。前校長の武田隆氏は、1978年早稲田大学教育学部を卒業後、同校の保健体育科の教員、野球部監督として名をはせ、教頭・副校長を経て2024年に就任したばかりだった。前々校長の松下伸広氏も22年から2年間の在任と、07年から15年間の長きにわたり校長を務めた竹内博之氏以降は短期間での校長交代が続いている。
26年から男女共学化し、鎌倉女子大学中等科・高等科から鎌倉国際文理中学校・高等学校に校名が変更された。校長も鎌倉女子大学教育学科教授の漆間浩一氏に交代した。漆間氏は1954年生まれの元横浜市立中学校の社会科教員で、生徒とのアクティブ・ラーニング「意地悪よっちゃん」で一世を風靡した。著書に『社会科授業のコツ&アイデア40 1時間子ども熱中!』(学事出版)がある。前任の高橋正尚(まさなお)氏は、横浜市立南高等学校附属中学校の初代校長などを経て、鎌倉女子大学の教授を務めた。
湘南学園中学校高等学校(藤沢市)では、1995年から社会科(日本史)教員として同校ひと筋の吉川謙太郎氏が新校長に。ユネスコスクール認定校で、幼稚園・小学校も同じ構内にある。学園長も住田昌治氏から橋本匠司氏に交代している。
千葉県では4校で校長が交代している。千葉私立御三家の一つである東邦大学付属東邦中学校・高等学校(習志野市)では、英語科教員の坂井眞氏が第13代校長に就任した。14年の着任以来、オーストラリアとシンガポールにある姉妹校との国際交流を推進してきた。15年から校長を務めた前任の松本琢司氏から久しぶりの交代となる。東邦大学医学部への推薦入学枠も多く、医学部に卒業生の3割前後が例年進学するなど、理系比率が高い。男子校の駒場東邦中学校・高等学校(東京・世田谷区)と系列2校の校長が同時交代となった。
西武台千葉中学校・高等学校(野田市)は、元千葉県立高校の教員で、成田国際高校教頭から柏市立柏高校校長になり、26年3月流山おおたかの森高校の校長で退職した中村淳一氏が校長に就任した。内房の君津市にある翔凜中学校・高等学校では白根英隆氏が就任した。前校長は栗原康徳氏である。中1から入ることができる学生寮には中国や韓国からの留学生も。前校名は千葉国際だった。
秀明大学(八千代市)は5つの学部に1500人ほどの学生が在籍する小規模大学で、定員充足率は7割ほどとなっている。学校教師学部附属秀明八千代中学校・高等学校の新校長である土肥洋一氏は、秀明大学観光ビジネス学部教授。日本体育大学体育学部社会体育学科卒。17年中学教頭、24年高校校長から26年に中高校長に就いた。前任の富谷利光氏も教授と校長を兼任していた。東京大学教育学部卒の国語科教員で、千葉大学教育学部大学院で教育学修士、千葉県立高校の国語科教員、県立千葉中学校開設準備委員、県総合教育センター指導主事を務めた。なお、秀明中学校・高等学校(川越市)、明栄光高等学校(上尾市)と、埼玉県には2つの姉妹校がある。







