本物とは何か
この12年間、私は、もっともらしい言葉と現実のズレを書いてきました。責任を取らない人。構造を見ずに個人を悪者にする人。実体のない議論で現場を疲弊させる人。そうしたものへの違和感が、文章の奥にありました。
AIは、口先だけの人を一時的に強くするかもしれません。しかし長い目で見れば、言葉と実体の差をごまかしにくくするはずです。
うまく言う人ではなく、本当に考えた人。目立った人ではなく、局面を変えた人。成果を主張した人ではなく、成果の条件を作った人。逃げ切った人ではなく、引き受けた人。
AI社会の入口に立ったいま、私たちはようやく、「本物とは何か」を問わざるを得ない時代に入ったのだと思います。
本物とは、言葉ではなく、現実に触れた判断の軌跡である。







