09年10月以降、5万609件の検索結果が出てきた。なぜかところどころ時期が途切れていたが、多い時は1日約70~100件検索していた。1年に換算しても3万件以上だ。
「データは取られているもの」。頭ではわかっていたが、10年分以上のデータを一度に目の当たりにすると、そのあまりの量に驚かされる。日々考えていたことや悩み事など、自分でも忘れていたことが鮮明に見えてくる。
たとえば、子どもが生まれる前には「妊娠5カ月 胃痛」「乳幼児 風呂」などと検索していた。その後は、「背中 痛い」「幼稚園 評判」などの結果が並ぶ。こうした検索データを見ただけでも、私たちそれぞれの人生のステージや、心理状態が透けて見える。
グーグルは世界の検索シェアの9割を占め、年間5兆件超の検索結果のデータを手にしている。
位置情報の取得を「許可しない」のに
自宅の位置がバレていた
FBはどうか。メタの「アカウントセンター」にある、「あなたの情報とアクセス許可」(https://accountscenter.facebook.com/info_and_permissions)のサイトからデータのダウンロードができる。申請すると、12日後に「ダウンロード可能」の返事がきた。
大量のフォルダをのぞいていくと、09年にFBを始めて以来、私が押したすべての「いいね」(約7840件)やコメント(約2000件)、「友人」になった人や時期が記録されていた。こうしたデータを見れば、FBは私が誰と仲がいいかだけでなく、それぞれとの関係の深さまでわかるだろうと改めて感じた。
次に興味を引いたのが、位置情報データだ。10年以上FBを使っていたが、位置情報データは首都ワシントンに駐在していた18年3月までの1年ほどだけだった。
このデータは詳細に自分の行動を記録していた。たとえば、18年3月17日はこうだ。
2時54分~7時42分:ワシントン近郊の自宅。
7時45分~9時37分:ワシントン市内のレストラン。
10時27分~11時08分:ワシントン市内のカフェ……。
深夜の時間にとどまっていた場所は、ピンポイントで当時の自宅を指していた。位置情報は多いときで1分間に6回、つまり10秒に1回記録されていた。







