キャストの待遇改善の
「潮目」は3回あった!
キャストの時給に関して過去の報道で知り得た情報を、下の表1にまとめました。
各種報道を基に筆者作成 拡大画像表示
この表からも、キャストの待遇改善の「潮目」は3回あったと言えるでしょう。
(1)アベノミクス景気と少子化本格化で人手不足、2014年ごろ~
(2)ユニオン結成や裁判沙汰など「ブラック企業」の顔が報道、2018年前後
(3)コロナ収束後の回復と労働人口減少と採用難、2023年~
かつてディズニーキャストの時給は東京都の最低賃金より100円程度、高いくらいでした。しかしアベノミクスで景気が良くなり、人手不足となったことから時給アップの流れに乗ります。
2回目は、オリエンタルランド固有の事情です。ショー出演者らの雇用契約打ち切りなど労働問題が発生し、「オリエンタルランドユニオン」が結成されました。
同社初となる非正規春闘も行われ、東京ディズニーが「ブラック企業」の顔を持つといった報道が盛んにされるようになります。夢の国の従業員の苦労が明るみになったことと、若者減少による採用難も重なり、いよいよ本格的に給与アップや従業員満足を上げる方針にシフトしました。
3回目はコロナ前後です。パークは長期休業し、直接的な人員削減はしませんでしたが、勤務時間が減るので当然キャストの給料は激減しました。これをきっかけに「キャスト離れ」が起き、コロナ収束後は他社も一斉に採用を再開したため、以前よりも採用競争力は低下していると推測されます。
また、コロナ禍で正社員の賞与が7割カットされたことなども、バイトの若手人材にネガティブなイメージを与えたでしょう。なお、イベント中止で業務が無いダンサーなどには配置転換を要請し、合意できなければ手当込みの退職などを促していました。
昔からディズニーキャストは、「時給は高くはないけど憧れる」「大変だけどやりがいがある」といったイメージで若手人材を集めてきました。しかし今、そうした神通力はもう通用しません。「やりがい搾取」という言葉もあるくらいです。キャストが潤沢に集まらなければ、時給アップで報いるしかありません。
オリエンタルランドは客単価アップ戦略が奏功して、過去最高の売上高をたたき出しています。従業員にもきちんと還元して、より良いパークをつくってほしいと、Dヲタ(ディズニーオタク)は願っています。







