日本企業で「想定外のトラブル」が起きる
根本的な理由
人は何かに打ち込んでいるとき、どうしても視野が狭くなりがちです。そのため、行っていることが本質とズレていることに気づくのが遅くなります。
たとえば、あなたが所属するチームがイベントを企画しているとしましょう。スケジュール調整や会場選び、コンテンツのプランニング、登壇者の候補探しといった作業が発生し、それぞれの担当者が進めていきます。
イベントの骨子がある程度まで固まってきた段階で、ふとあなたの頭に「そもそもこのイベントのターゲット層って?」という疑問が浮かんだとします。「そういえば、このことはみんなで明確に共有できていなかったな」――でも、全体の作業は着々と進んでいるし、自分だけの思い違いかもしれません。
「まあ、いいか……」そう思いながら準備を続けて、ついにイベント当日。会場には閑古鳥が鳴く――。
こんな事態は、気がついた段階で問題を共有する場をつくっていれば防げたかもしれません。何事もまめに修正をしながら進めたほうが、結果として効率的です。一方、物事が進みすぎたあとでやり直すと、大きな負担になる。プロジェクトに関わる人が多く、なおかつ人間関係も複雑になりすぎて、気づいても手が出せない状態になることもあります。
そのようにして不祥事に発展したり、会社が潰れたりする事例は枚挙に暇がないほど。それもこれも、失敗を極端に恐れ、次につなげるためのものとして捉えられていないがために起こることなのです。
《失敗を可視化して、すぐ対処できる仕組みをつくる》
失敗することを前提にしたマインドセットと、失敗に対処する仕組みをつくることが、マネジメントをアップデートさせるためには必須となります。
大変な事態が起きる可能性を減らしていくことは、マネジメントのとても重要な役割の1つなのです。
それでも、不測の事態や想定外の出来事は起きるものです。マネジャーは何らかの判断をくだす必要性に迫られます。







