「部下や若手社員に教えてもらう」という姿勢も
上司が、部下や新卒社員と適切なコミュニケーションをとるには、「答え」を急がないこと、「待つ=聞く姿勢」も大切なこと。ほかに、「優しいコミュニケーション」を実現するために必要なことは何か?
村田 「(部下や若い人に)教えてもらう」という姿勢もありですね。学生に対して、私はそうしています。「LINEでのうまい表現方法を教えて?」「いま、みんなの間でどんなものが流行っているの?」と。昭和世代の上司は、「自分は知識があるし、何でも教えてあげられる」と思っているかもしれませんが、教え合う行為が、お互いの関係をよくします。
それから、積極的に褒めることも重要。みんなの前で褒められることを嫌う若い人もいますが、「○○さん、がんばったね」と、さりげなく、声を掛けていきたいです。
不用意な発言がハラスメントになったり、オンラインでのミーティングが増えたり……とかく、コミュニケーションをとりづらい時代だ。上司と部下の「飲みニケーション」も、コロナ禍以降、減っている。
村田 飲み会は難しいにしても、ランチくらいは一緒に行けるのでは? 「一緒にご飯を食べる」ことはコミュニケーションにおいて、結構大切です。仕事では無駄のない情報伝達が重視されますが、実は、職場での雑談はとても価値があるのです。私は、外国人をたくさん雇用している企業も調査させていただいているのですが、ある中小企業さんは、冬になると、炬燵を囲んでお茶が飲める部屋を用意しています。
コロナで、人と人のリアルなコミュニケーションが減りました。いまの時代、雑談の場をあえて創っていくのも方法のひとつでしょう。オンラインでも、リアルでも、会議やミーティングの場で、アイスブレイクの時間を設ける。「最近のマイブームを話しませんか?」「観た映画や読んだ本で、おもしろかったものは?」とか。それだけでも、職場の空気感は和らぐはず。「若い人の好きなものがわからないから教えて!」と、上司が新卒社員に率直に言ってみる。最初は、「えー!イヤです!」って断られるかもしれないけど、雑談や無駄話から得られるものは決して少なくありません。










