
元NHKキャスターとして「おはよう日本」「首都圏ネットワーク」などに出演し、現在はフリーアナウンサーとして多方面で活躍する牛窪万里子さん(株式会社メリディアンプロモーション代表取締役)。牛窪さんは、『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』など、多くのビジネス書も執筆するなど、言葉と表現によるコミュニケーションのプロフェッショナルだ。そんな牛窪さんによる連載「いま必要な“組織を活性化する”コミュニケーション」の第7回をお届けする。(ダイヤモンド社 人材開発編集部)
*連載第1回 報道現場から学ぶ、チーム活性化のための“3つのコミュニケーションスキル”
*連載第2回 人と人の信頼関係をつくる“フィードバック”――その6つのポイント
*連載第3回 世代間コミュニケーションのギャップをなくすために、私たちはどうすればよいか
*連載第4回 牛窪流コミュニケーション術――質疑応答の時間が深くなる“質問の方法と応え方”
*連載第5回 「発声」「音声表現」「相手に合わせた声の使い分け」――“伝わる話し方”の3つのコツ
*連載第6回 新入社員もベテランも知っておきたい“相手を快くする「お願いの言葉」”とは?
私が書いた『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』という本の一部が、これから社会に出る若者向けのメディア『フレッシャーズ・コース』に今年(27卒用)も転載されています。そこで、今回の当連載では、その転載内容のひとつである “相手が納得する「断りの言葉」”について考えてみたいと思います。
「上手に断れる人」ほど、実は信頼されている
「断るのが苦手なんです」
取材や研修の現場で、私はこの言葉を本当によく耳にします。
頼まれると嫌と言えない。
期待されると無理をしてしまう。
相手をがっかりさせたくなくて、つい曖昧な返事をしてしまう。
結果として、自分が疲弊したり、かえって相手に迷惑をかけてしまったりすることも少なくありません。
特に日本人は、「空気を読む」「和を乱さない」ことを大切にしてきた文化があります。だからこそ、はっきり断ることに強い抵抗感を持つ人が多いのだと思います。
しかし、本当に相手を思いやるのであれば、「曖昧に期待を持たせる」よりも、「誠実に断る」ことのほうが大切な場合があります。
私はこれまで、アナウンサーとして多くのインタビュー現場に立ち、また、企業研修でも、数え切れないほどのコミュニケーションの悩みに触れてきました。その中で感じるのは、「上手に断れる人」ほど、実は信頼されているということです。
断ることは、冷たさではありません。むしろ、誠実さなのです。
では、相手が納得しやすい「断り方」とは、どのようなものなのでしょうか。
私は、断る際には三つのポイントがあると考えています。
牛窪万里子さんは、内定者フォローツール「フレッシャーズ・コース2027」の『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』コーナーも執筆している。







