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商社勤務を踏まえて日本人ビジネスパーソン向け英語教材を開発する筆者(米NY在住)が見聞きした「親子留学」の典型的な「失敗例/成功例」を紹介します。日数でもプログラム内容でもなく、英会話が上手になる親子・ならない親子の違いは何でしょうか?(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)
親子留学「たった1~4週間」でも
意味あるの?失敗と成功を分けるもの
夏休みや春休みを利用した「親子留学」が人気だ。「子どもは耳がいいから、留学すればスポンジのようにすぐ英語を吸収する」と考える親は多い。半分は、その通り。音を写し取る力では、子どもは大人を圧倒的に上回る。
一方で、半分はウソ。「すぐ」は無理だ。英語圏の現地校に入った駐在員の子が日常会話をこなせるまでの目安は1~2年とされる(学習量や接触環境によって違うが)。授業についていくための学業英語となれば、さらに長い時間を要する。
つまり「子どもはスポンジ」という言葉は、初期の習得速度より、長期的な到達可能性について当てはまる。1~4週間では、どれほど耳のいい子でも、英語が定着することは年齢を問わず難しい。言語の習得は、浴びた時間の総量がものを言う。数週間では、その量が決定的に足りない。
「そしたら短期留学なんて意味がないじゃないか」と思った人も多いだろう。
結論から言えば、英語力の伸び自体はあまり期待できない。それでも筆者は、短期留学で得た経験は一生の財産になると思う。ただし、財産となるかどうかは「親」次第だ。
筆者がこれを痛感した、対照的な2組の母子の話をしよう。どちらも、小学校低学年の子を連れた親子留学だった。
【失敗例】
子どもの心が閉じていった原因は?
1組目の母子はAさんと、8才、5才の2人の娘だ。この親子は到着して早々、ショッピングモールのフードコートへ出かけた。そこには地元の屋台風の料理が並んでいる。日本では嗅いだことのない、強烈な香辛料を使った料理の匂いが立ちこめている。Aさんが思わず、こう言った。







