5ドア化の代償、デザイナーの「細工」とは?
ノマドは分かりやすいクルマだ。「シエラを伸ばして後ろにドアを2枚追加した5ドア版ジムニー」この一言で説明が付いてしまう。
だが実際には、5ドア化に反対する声があり、プロの乗り手からは「軽さこそが正義」と突き付けられる。ジムニーとしての本質を損なわぬよう、後席へ人が乗れる最小限の340mmという数字を探り出し、延長したフレームを内側から補強する。ボディ側面とドアを新たに造り直す。しかも、それらの苦労は、外から見て分かってはいけない。
違和感なく“いつものジムニー”にしか見えないことこそが、ノマドの開発が成功した証しではあるまいか。
とはいえ5ドア化には当然ながら代償もある。ホイールベースを伸ばしたことで最小回転半径は大きくなった。後席の快適性を優先したため、背もたれを倒しても荷室は完全なフラットにはならない。車重はシエラより100kg増えたのに、エンジンはシエラと同じ1.5L自然吸気で同じ馬力、同じトルクだ。ターボを付ける考えはなかったのか。5人乗りにはできなかったのか。そして誰にも気付かれないようボディへ施したデザイナーの“細工”とは何なのか。
後編ではノマドが5ドア化によって手に入れたものと、そして失ったものについてシツコク伺っていこう。
週末はフジロックへ
というわけでここからは今週のヨタ話。週末は苗場で開催されたフジロックに行ってきました。
今年もDefender様からの招待、特別な時間を用意してくださる関係各位には、心より御礼申し上げます。ありがとうございます。屋外フェスによく似合うクルマです Photo by Ferdinand Yamaguchi







