まず立ち居振る舞いや語学力といった基本的な要件を満たしていることは前提として、大きく2つの共通点が挙げられます。
ひとつは、自分の言葉で会話のキャッチボールができることです。面接で苦戦される方に多いのが、マニュアル通りに完璧に作り込んだ回答を一方的に“発表”してしまうケースです。
大手の内定を勝ち取る方は、想定外の質問が来ても、これまでの自身の経験に基づき、等身大の言葉で面接官と自然な会話が成立します。これは、予測不能な事態が起きる機内において、お客様や他のクルーと的確に意思疎通を図るための「柔軟性」や「傾聴力」そのものだと思います。
もうひとつは、精神的にタフであること。CAは華やかなイメージが先行しがちですが、最優先される役割は「保安要員」です。ただ、これは数回の受験機会で見極めるのは難しく、結果的に内定された方を見ていると、緊張するシーンでも冷静さを失わない人とか、周囲を見回せる視野の広い人が多いと思います。
ANAは「新しいことに物怖じしない行動力」
JALは「周囲と協働して物事を成し遂げる力」
――ANA とJAL で求める人材像に違いはあるのですか。
現在のエアステージ編集部としての見解ですが、両社が求める根本的な人材像に、それほど大きな差はないと捉えています。かつては「JALは伝統やチームワーク重視」「ANAは革新性や個人のバイタリティ重視」といったイメージが先行していました。
しかし現在、両社が直面しているグローバルなビジネス環境や経営課題は共通しており、現場で渇望されている人材のコアな部分は一致していると言えます。それは、マニュアル通りの完璧さではなく、想定外の事態に自らの頭で考えて動ける「人間力」と「柔軟性」、そして「対話力」です。
コロナ禍という未曾有の危機を乗り越え、さらに現在の予測困難な国際情勢で安全運航を続けるにあたり、現場での臨機応変な対応力がこれまで以上にシビアに求められているからです。
ANAとJAL、あえて違いを挙げるとすれば求める「人物のタイプ」というよりも、各社の「企業理念」や「今後の経営戦略」に対し、受験生がどう共感し、自分の言葉で結びつけて語れるかというマッチングの差に過ぎないのではないでしょうか。
空港で見かけるCA たちの制服の着こなしや雰囲気の違いなどは、入社後にそれぞれの社風や厳しい訓練を通じて徐々に醸成されていく「後天的な要素」が大きいというのが、日々受験者を見守り続けている私たちの実感です。
――エアラインが求めるCA像に時代の変化はありますか。面接で評価されるポイントや企業ごとの傾向は変わっていますか。
大きな変化として「人間力や対応力」が以前にも増して重視されています。もちろんTOEIC600点程度の英語力は必要ですが、現在は多様な国籍や価値観の利用者がいるので、マニュアルにないイレギュラーな事態に対し、自分で考えて柔軟に動ける「課題解決能力」が評価されます。
傾向としては、ANAは「新しいことに物怖じしない行動力」、JALは「周囲と協働して物事を成し遂げる力」、外資系は「異なる文化を受け入れ、しっかりと自己主張や意見の発信ができるタフネス」が求められると思います。
――給与が最も高いエアラインはどこで、いくらですか?女性に人気の職業として給与面の魅力はあるのでしょうか。







