乗務時間やステイ日数など働き方によって変動するため、一概に「ここが一番」とは言えません。が、手当を含めるとエミレーツ航空など中東系がトップクラスです。基本給に加え、乗務手当や滞在手当が付き、さらにタックスフリーかつ住宅無償提供といった条件があるので、手取り額は高くなります。

 国内ではやはりANA・JALがトップ水準です。給与や手当の充実に加え、女性が多い職場ならではと言えますが、産休・育休・時短勤務などの制度が日本トップクラスで整っており、長く働き続けられるという意味で、生涯賃金や安定性の面での魅力は高いです。

 また、福利厚生のひとつに自社便の優待搭乗制度があります。もちろん有償の乗客が優先なので空席がある場合に限られますが、国内・国際線ともに格安あるいは無料枠で搭乗でき、家族(両親や配偶者)も利用可能です。また、ワンワールドやスターアライアンスなどの加盟他社便を利用できる制度もあり、旅行好きの人にとっては非常に魅力的だと思います。

――CAの働き方で、正社員以外の雇用形態は増えていますか。

 国内大手に関しては逆です。かつては契約社員で入社し、数年後に正社員に登用されるのが一般的でしたが、現在は優秀な人材を確保するため、ANA・JALともに「入社時から正社員採用」が基本です。

 一方で、働き方の「多様化」は急速に進んでいます。特に大手では、正社員のまま稼働日を減らせる「短日数勤務制度」や、条件はありますが副業の解禁など、ライフステージに合わせた柔軟な働き方ができるようになっています。

――ダイヤモンドオンラインでは毎年『2大航空会社「採用大学」ランキング』を出しているのですが、“CAブランド力”が強い大学の特徴は何だと思いますか。

 大きく3 つ、あります。(1)語学・留学プログラムが充実していること、(2)ホスピタリティやグローバル人材育成の専門カリキュラムがあること、(3)CAを目指す学生が自然と集まる環境があることです。

 例えば、関西外国語大学や青山学院大学などはキャリアセンターのエアライン対策講座が非常に手厚く、強力なOB・OGネットワークが存在するため、試験情報や面接のノウハウが蓄積・継承されやすいという強みがあります。また外国語教育やキャリア教育を強化している女子大も多い印象です。

――CA志望者は航空会社以外の企業も併願するものですか?他業種との人材争奪戦はありますか。