住友ファーマに空売りファンドが攻撃、京大・山中伸弥氏も猛反論した「10日間戦争」の結末住友ファーマとCiRAに仕掛けたゴッサムはこれで手を引くのか Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

「寝ていたところを日本からの電話で起こされた」

 住友ファーマのある役員はその一報に接した時のことをこう振り返った。米ファンドのゴッサム・シティ・リサーチが住友ファーマの26年3月期決算に「架空収益」があると主張したレポートを出したことを知った瞬間だ。

 ゴッサム・シティ・リサーチは空売りファンドとして知られ、報道などに基づくと、遅くとも10年代から活動していることが確認できる。「企業の不正会計を暴く」と銘打ったレポートを公表することで上場企業の株価に影響を及ぼし、これまでにも中国企業を相手に大立ち回りを演じたほか、24年にはスペインの製薬会社グリフォルスを標的としたレポートを発表。その時の破壊力はすさまじく、時価総額の3分の1が吹き飛んだとも報道されている。

 そうした歴戦の猛者であるゴッサムが次に目をつけたのが住友ファーマだったのだ。